ケーキ職人になりたくて調理製菓専門学校で2年間学んだことを紹介します。
調理製菓専門学校での2年間について
私は子供の頃からケーキ屋さんになりたいという夢を抱いていました。
そして夢を叶えるため、高校卒業後は製菓について学ぼうと思い調理製菓の専門学校へ進学しました。
専門学校で過ごした2年間はとても楽しく充実した学生生活でした。
今回は、そんな専門学校での生活はどんな日々だったのか書いていきたいと思います。
専門学校では基本的に毎日実習があります。 実習の際にはイラストのようにコックコートにエプロンをつけ、コック帽をかぶります。
毎週身だしなみチェックがあり一人ずつ前へ出て髪色や爪の長さ、コック帽から髪は出ていないかなど先生がチェックします。
周りの友達を見ると大学生は髪色を変えられるし、美容学校生はアクセサリーをつけたり化粧をしたりおしゃれを楽しんでいてうらやましく思ったのを覚えています。
そして挨拶にもとても厳しかったです。
出席を取る際は教室に響くほどの返事をして先生や先輩とすれ違う際にも礼儀正しく挨拶します。
もちろん仲のいい先輩には失礼のない挨拶であれば問題ありません♪
専門学校へ通う人たちは「ケーキ屋さんになりたい」「パン屋さんになりたい」など専攻にはよりますが、みんな同じ夢を抱いています。
そのため、最近作ったお菓子の話や行ってみたいケーキ屋さんの話、どんなお店に就職したいかなど話が合います。
先生方も生徒の相談に親身になってアドバイスをくれる方ばかりで厳しい校則でも苦にならないほど毎日学校へ行くことが楽しみでした。
学校へ行くと一流を目指すため高め合える仲間がいて刺激をもらえる。
授業では新しいことを学び夢に一歩ずつ近づいていく。 とても充実した毎日でした。
調理や製菓の業界では縦の繋がりも横の繋がりも大切です。 そ
のため先輩後輩関わらず教えたり相談したりコミュニケーションをよくとっていました。
休日はオープンキャンパスが行われるため、私たちも在校生として参加して学校の魅力を伝え、この学校へ来たいと思ってもらえるように取り組みました。
私が通っていた専門学校では実際に生徒がケーキや料理を作って提供するレストランがありました。
1年目に基礎を学び2年目には本格的にお客様のことを考えながら実習をします。
先生がオーナーで、自分はお店に出すケーキを作る従業員という形態でした。 ここで作ったケーキを、お金を払って買ってくれるお客様がいると思うと緊張感が増します。
予約をしてくれたお客様には、ここのケーキを選んでくれて楽しみにしてくれる人がいると思い、特に気持ちが入りました。
そんな風にパティシエとしての働き方をリアルに感じることができました。
リアルに感じてもパティシエと学生ではもちろん違います。
学校ではいくつかの班に分かれて一つのケーキを作り上げていましたが、パティシエになってみると実際には一人で仕込みから仕上げまでケーキを一から作ることもあり、「お店のケーキを食べてもらえる」というより「自分が作ったケーキを食べてもらえる」ので、より責任感が大きくなります。
そして、よりお客様を喜ばせたい、感動させたいと向上心も増します。
学校では先生の指示を受けたり間違った判断をすれば注意してくれて助けてもらえたり失敗をして学ぶことができますが、仕事となると失敗は許されません。
専門学校で助け合い失敗をして経験を積み、成長することができたからこそ、パティシエになってからそれをいかせることができました。
先生がよくこんなことを言っていました。
「約束せずとも友達と会えるのは今だけだよ」と... 学生の頃はその言葉を理解していませんでした。
しかし学校を卒業して社会人になると、友達とは休みが合わなかったり、朝から夜まで働いて休みの日は家でゆっくりしたいと思ってしまったりして友達と会うことも、都合を合わせることも難しくなりました。 そこでやっと先生が言った言葉の意味を痛感したのです。
専門学校では友達にも先生にも恵まれ、得るものばかりでした。
コンクールに参加して技術を磨ぎ、仲間と良いライバル関係を築き切磋琢磨しました。
真剣に取り組んだだけうまくいかず泣くこともありましたが、2年間を思い返せば笑顔に満ち溢れていた思い出が蘇ります。
専門学校へ行きたいと思う人には、たったの2年間しかない学校生活なので、一日一日を大切にして、仲間と高め合いながら毎日を楽しんでほしいです。
進学するか悩んでいる人には、ぜひ専門学校へ通うことをおすすめします。
自分が興味のあることについて学ぶ学校生活は新しい発見ばかりで刺激をもらえる仲間もできるでしょう。
きっと充実した2年間を過ごすことができますよ♪